経営者の最大の役割と最大の福利厚生
1ヶ月前のものですが、日経トップリーダー11月号に、
業界別の「カネ事情」のデータが載っていました。
○総資産に対する借金の割合
製造業45.2%、小売業48.4%、建設業39.2%、
情報サービス業39.7%に対して、飲食業は61.6%。
飲食業は、最も借金の割合が高い業界です。
逆に言うと、自己資本比率が最も低いということです。
○借金は月商の何倍か?
製造業5.6ヶ月、小売業3.0ヶ月、建設業3.5ヶ月、
情報サービス業3.1ヶ月に対して、飲食業は4.7ヶ月。
他にも、「債務償還年数」や「現預金額」のデータも載ってますが、
飲食業の財務基盤の脆弱さが際立っています。
飲食業は、【開店から3年後に生き残っている確率は2~3割】
という現実があります。
多産多死の業界です。
飲食業であろうとどんな業界であろうと、
商売でありビジネスです。
金儲けが目的ではありませんが、
そこには「経営」があります。
自分自身やスタッフの「生計」があります。
私はコンサルなので、
事業として成立させることが役割の1つです。
抽象論や根性論ではサポートできませんし、
お役に立てません。
私は仕事がら、成功事例とともに、
悲惨な事例もたくさん見ているので、
その思いが強いのかも知れません。
最大の福利厚生、そして経営者の最大の役割って
【会社(店)をつぶさないこと】だと思っていますから。
飲食プロデューサー、中小企業診断士
河野 祐治
⇒ 飲食店繁盛会
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