リスケをためらうな!
きのうは、公的機関の経営相談会で、4件の相談を受けました。
その中で、「リスケ」を知らない経営者にちょっとビックリ。
リスケとは、金融機関に対する借入金の返済猶予のことです。
私のコンサル仲間で、マスコミの取材を受けるほど、
その分野のプロである安田さん(紹介して欲しい方はご連絡下さい)
によると、昨年12月の中小企業金融円滑化法施行後、
今年3月までの4ヶ月間の中小企業のリスケの件数は、
35万4,463件、金額で10兆1,027億円にのぼり、
大部分の返済猶予が認められているそうです。
ナント、日本の中小企業の2割近くが返済猶予を受けたことになります。
すさまじい数字です。
大体1年の猶予が多いので、一斉に支払が再開する1年後は、
大変な状況になると思います。
また、これまではリースのリスケは難しかったのですが、
4月に「中小企業に対するリースの支払猶予について」
という通達文書が経産省から(社)リース事業協会に提出され、
リースのリスケもできるようになりました。
冒頭の経営者は、経営が厳しく自分の給与も殆んど取らずに、
銀行への返済はキチンと続けている真面目な経営者です。
一見すると、日本人的な真面目さが評価されそうですが、
でも、収益改善のための投資や出費が全くできません。
果たしてこれが正解なのか?
誰のために、何のために商売をしているのか?
もし、銀行返済分を売上アップに使ったら、
どれだけ効果があるか?
それから再度支払いを再開した方が、
お互いにハッピーではないか?
もちろん、闇雲にリスケを勧める訳ではなく、
単なる「延命」では意味がありません。
(だから、1年後が大変な状況になるのですが)
しかし、収支自体は黒字だけど、
借入の返済のためにキャッシュフローがマイナスになり、
リスケすると資金繰りが回るようになって、
攻めに転じることができる場合は、
リスケを検討するべきだと思います。
さて、今日からまた4日間大分です。
創業塾の打ち上げ、大分の会員の懇親会、
商工会議所依頼のコンサル、
地元の会計事務所の所長さんとの顔合わせ等々、
スケジュールはびっしりです。
飲食プロデューサー、中小企業診断士
河野 祐治
⇒ 飲食店繁盛会
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