デイトレーダー

前回は、独立をしたところまででした。

 

「実は無収入ではなく、多少は稼いでいました」と〆ました。

 

何で稼いでいたのか?

 

それは、株取引です。

 

いわゆるデイトレーダーです。

 

意外でしょ?

 

 

上場は経験しましたが、株取引の経験なんてもちろんないですよ。

 

なぜ株取引を始めたのかというと、「保険」なんです。

 

独立するということは、何の保障もありません。

 

病気したら稼げません。

 

その時になぜか私の中で、「株取引を保険にしよう。株だったら、病院のベッドで寝ててもパソコン1台あれば食っていけるし」と浮かんだのです。

 

今から思えばアホですよね。

 

私のブログに、株取引に例えたネタとか株取引の名言が出てくるのは、こういう経験があるからなんです。

 

 

それから、株取引の本を数冊買い込んで読み込み、理論武装をして始めました。

 

9時~15時はデイトレーダー、それが終われば夜は中小企業診断士の勉強。

 

気がつけば、もう2週間も家から一歩も出てない、なんてこともありました。

 

デイトレーダーで1週間でサラリーマンの年収以上を稼いだりして、「一体オレはどれだけお金持ちになるんだ。楽勝♪楽勝♪」なんて思っていました。

 

翌週、利子を付けられてキッチリと持っていかれます(笑)

 

 

それでも、2年間くらいはその生活を続けて、生活費を稼いでいました。

 

株でも独立でもそうですが、私はどんな状況に置かれても「根拠のない生命力(=生活力)」は、なぜか自信があるんですよ。

 

食っていく生き延びる力というか。

 

もともと、皿洗いのアルバイトがスタートでしたし。

 

 

しかし、最後はどん底に突き落とされます。

 

ライブドア事件です。

 

シャレにならない金額の損失を出しました。

 

でも、そこからコツコツと復活していたのですが、さらにまたどん底に突き落とされます。

 

村上ファンド事件です。

 

また派手な損失を出して、精神的にとどめを刺されました。

 

 

その時に思ったんです。

 

「これは、神様の思し召しだ。そもそも株は保険だったはずじゃないか。保険が本業になってどうする。カタギ(笑)になって真面目にコンサルタントの道を歩もう」と。

 

そこから、本格的なコンサルタントの道のスタートです。

 

 

もちろん、いきなりは食えません。

 

初年度の年収は30~40万円程度だったと思います。

 

月収じゃなくて年収ですよ。

 

2年目の年収が、100万円を超えるかどうかくらい。

 

やっと3年目から、まともに食っていけるようになりました。

 

まぁ収入に関しては、無視してたというか「生活費のための仕事は一切しない」と決めていたので。

 

「自分が考えるコンサルタントの道に役立つことしかしない」と思っていました。

 

それができるのは前にも書きましたが、目先の生活費の心配はしなくて良かったからです。

 

 

中小企業診断士になると、マックの時給より安い仕事がいろいろと入ってくるのですが、みんな喜んでやるんですね。

 

私も最初、添削みたいな仕事をやりましたけど、アホらしくてすぐにやめました。

 

仕事はないのに、人脈やネットワーク作りのためのスケジュールは一杯入っていました。

 

結果的に、それが今につながっています。

 

 

中小企業診断士って、40代はペーペー、50代で1人前、60代で先生、という世界です。

 

60代の人が70代の大御所の太鼓持ちをして仕事をもらう姿を見て、「なんだかなぁ」と。

 

皆さん、学歴も職歴も優秀な方々で悠々自適で老後の心配もなく、ただ社会とつながっていたいだけ、みたいな感じでお金に関係なくやるんです。

 

しかも、それだけ輝かしい経歴だから、それを活かして後輩診断士に仕事を与える、みたいなことをやればいいのに、とにかくお金に関係なく自分がやりたいだけ。

 

こっちは家族を養っていかないといけないので、そんな世界には付き合ってられません。

 

私がちょっと忙しくなると、私より10歳も20歳も年上の大先輩が、「河野さん、最近、仕事が忙しいみたいね。こっちに仕事を回してよ」と言われ、それ以来、そういう人達がメインで集まる場には行きません。

 

誤解の無いように言っておきますが、もちろん中には素晴らしい大先輩もいますよ。

 

当たり前ですが。

 

 

私と同年代か下の年代の人達には、超優秀な人が多く、そういう人たちとの人脈が今につながっています。

 

どんな資格でもそうですが、稼いでいる人は資格に関係なく稼いでいるんです。

 

そういう人が資格を持っているだけの話。

 

 

そうは言っても、中小企業診断士の資格は大いに役立ちました。

 

まず、公的な仕事がやりやすくなります。

 

ただ、依頼する側もリスクは冒しませんから、実績がない時代は苦労しますけどね。

 

実績がつくと逆に依頼が集中して、ありがたい意味で大変になりますが。

 

 

また、他の資格と違ってそれぞれの専門分野がバラバラなので、「隣の中小企業診断士がライバル」みたいなことにはならないんですね。

 

お互いに補完し合うような感じで。

 

特に飲食業界は、今と違って昔は、「オレは勉強が嫌いだから飲食やってんだ!」、「今に世の中見返したる!」みたいな人が多くて、商売の勉強はしても中小企業診断士の勉強をする人なんてまずいませんから、私にとってライバルが少なくてブルーオーシャンだったんです。

 

「飲食業だったら、河野という人がいるよ」と、仲間が思い出してくれるわけです。

 

選択肢が少ないですから(笑)

 

 

コンサルタントになって分かったのは、飲食業のコンサルタントは掃いて捨てるほどたくさんいるけど、ほとんどの人は飲食業に従事したことがなく、飲食業界出身者が少ないということ。

 

ましてや、私のように本当の意味での現場の叩き上げのような人はさらに少ない。

 

 

本当は中小企業診断士として独立したときに、「もう飲食業界はいいや。せっかくだから飲食業界を離れて、もっと広くマーケッターとしてやっていこう」と思ったんです。

 

でも、超レッドオーシャンの世界なので、やっていけるはずがありません。

 

多くの大学生が就職するときに、マーケティング部とか商品開発部を望むのと同じレベルです。

 

やっぱり、飲食業関連の依頼が来るし、飲食業関連で高い評価を受けるし、飲食店も喜んでくれるし。

 

その時に、「やっぱりオレは飲食業界にやりがいを感じるし、好きだし、評価されるし、一生この業界なんだな」と腹をくくりました。

 

「飲食業専門コンサルタント」を名乗って、ブランディングしていこうと。

 

今は、飲食店コンサルタントを名乗っています。

 

それから道が開けたというか、一気に食えていけるようになったんです。

 

やっぱり、尖がってブランディングすることが大事です。

 

ただ、個人事業だと限界があって・・・・