寿司が好きでたくさん食べる人にはとってもありがたい、寿司の食べ放題。
リーズナブルなお店から高級店まで寿司食べ放題のお店はたくさんあるが、正直言ってなかなか「これだ!」という店に巡りあうことはあまり無い。
最近は新宿の『きづなすし 』がウニやいくらがタップリ乗った『特選きづな丼』を990円で食べ放題という信じられない価格で提供しているが、東京・神楽坂にもまた素晴らしい寿司食べ放題の店を発見したぞ!
そのお店の名前は『神楽坂すしアカデミー』。
名前だけ聞くとちょっとヘンな感じに聞こえるかもしれないが、ここは寿司職人を養成する学校『東京すしアカデミー』が経営している。
つまり寿司職人の学校が経営する寿司食べ放題店なのである。
神楽坂すしアカデミーの料金は、120分50種類の寿司と20種類
上の一品料理食べ放題で2980円(税込)。
よくある寿司の食べ放題店が4000円程度なことが多いのを考えると、1000円以上安くたいへんリーズナブルだ。
■小肌はお店で締めており絶品 青魚は全く生臭くない
食べ放題だけでなくリーズナブルな寿司店だと、パックで売られている小肌の酢締めを使用し寿司にすることが多いが、ここではお店で小肌を酢締めしているという。
そのため締め方が程よく、パックで売られている小肌では決して出せない絶品の味に仕上がっている。
また、その他の青魚も特有の生臭さを感じさせない仕事をしてあり、アジなどもたださばいただけでなく薄い塩水で洗うことで、食べた時にまったく臭みを感じなかった。
■2980円とは思えないレベルのネタ
その他のネタも大変美味しく、玉子はもちろんお店で焼いておりネギトロも変な油を混ぜておらずすっきりしている。
マグロも赤身はスジがなく旨味を感じる良いものだし、トロも口の中ですーっとトロけるウマさだ。
ただ、1点だけ残念なことを挙げるとすればホッキ貝がメニューでは生ホッキだったのに、注文して出てきたのはボイルだったこと。
なかなか2980円で生のホッキ貝を出すのは難しいかもしれないが、メニューと違ったものが出てきたのはちょっとショックだった。
■一品料理も間違いない美味しさ
まぐろのから揚げや酢の物、茶碗蒸しなどの定番はもちろん、『たこポン酢』や『カン パチのカマ焼き』など日替わりのオススメ一品料理も注文可能。
どれも食べ放題だからと手抜きをしておらず、カマ焼きはジューシーでたこポン酢は生ダコが柔らかく仕上がっていた。
また、デザートも抹茶とバニラのアイス、杏仁豆腐の3品が食べ放題に含まれており、大満足のラインナップだ。
■必食は『カニサラダ』
どれもべた褒めしてしまったが、記者がもっとも気に入ったのは『カニサラダ』だった。
別にお店に頼まれて原価の安いものをススメているわけではなく、このカニサラダはよくあるカニサラダとは全く違う激ウマなものだからオススメしているのである
。
カニサラダというとカニはカニカマを使用しマヨネーズだらけのあぶらっこいものを思い浮かべるが、神楽坂すしアカデミーのカニサラダはお店で作っており、マヨネーズはあまり入っておらずカニのほぐし身などがタップリ入った、カニを贅沢に感じる素晴らしいカニサラダだ。
お寿司が好きな人は寿司屋でカニサラダを頼むなんてとんでもないと考えているかもしれないが、騙されたと思って一度注文してみて欲しい。
総評としては、「寿司食べ放題店としては都内トップレベルのクオリティとコストパフォーマンス」を感じることができた。
寿司職人を育てる学校が経営しているだけあり、2980円だからといって一切妥協を感じることがない寿司と料理を提供するお店である。
お寿司だけでなく一品料理からデザートまで食べられてどれも美味しいので、単純な寿司食べ放題店というよりは「2980円で食べ放題の寿司と和食コースをいただけるお店」と思って行くと良いだろう。
食べ放題というとたくさん食べる人でなければ損するイメージがあるが、そんなに食べられない人でもきっと大満足できる、非常に良い店であった。
ちなみに記者(私)は自己記録となる50貫を達成!
▼小肌の締め具合はカンペキ