神楽坂食べないと飲まナイト(締め)「根本的な重要ポイント」
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神楽坂の食べないと飲まナイト。
調子に乗って、3回にわたって書いています。
1回目
http://ameblo.jp/yjkn/entry-11037680821.html
2回目
http://ameblo.jp/yjkn/entry-11039789646.html
このイベントは、本当に素晴らしいと思います。
大掛かりなハードを作る必要もないですしね。
今後は、このイベントの成果として、イベントがきっかけで、
その後これだけ常連が増えたとか、そういったお店の事例を、
アフター情報として発信して欲しいですね。
やはり商売なので実利は必要だし、
それによって、参加店舗ももっと盛り上がると思います。
これからやろうとする地域の方々のためにも、
あえて課題をいくつか。
前回も取り上げましたが、月刊飲食店経営の元編集長の
千葉さんのブログが大変参考になるので、まずはそちらを。
⇒ http://ameblo.jp/dzb03767/entry-11027619665.html
⇒ http://ameblo.jp/dzb03767/entry-11018431494.html
提供時間の遅れや品切れ等の、オペレーション上のことに
関しては、今回は仕方ないのでそれ以外で。
○業界関係者とたくさん会い、楽しかったし、同業の方々がたくさん
参加されているようでした。一方で、そのエリアで働いている、
または住んでいらっしゃる方々から、「こんなことやってたんだ。
全然知らなかった。」という状況を、複数方面から耳にしました。
趣旨からすると、本来のターゲットであるそういった方々に、
どうすれば事前に情報が到達するのか?ですね。
○チケットを先に出すお店、オーダー時に出すお店、
会計時に出すお店とバラバラだったので、
そこは統一しないと、お客さんが戸惑いますね。
あと、こういうイベントをする場合には、イベントそのものの、
根本的なストーリーの認識が大事だなと思いました。
1つは、800円の数字的な裏付けの意味です。
売上-経費=利益ですが、経費は変動費と固定費に分かれるので、
売上-変動費-固定費=利益となります。
今回は販促(イベント)なので、
800円そのもので利益を出す必要はなく、
かといって、赤字じゃモチベーションも上がらないので、
売上=変動費+固定費となります。
でも、家賃等の固定費は1ヶ月のスパンで回収すればよく、
1つ1つのオーダーで回収する必要はないので、
販促イベントとして考えたら、そのオーダーから
変動費だけ回収すればOKということになります。
つまり、最大限800円の変動費の価値がある売上(メニュー)を
提供してOKということになります。
変動費で1番大きいのは食材です。
仮に原価率が30%として、それ以外の変動人件費等が
10%とした場合、変動費が40%なので、2,000円の価値の
メニューを提供してOKということになります。
50%だったら、1,600円です。
それだけのものを提供しても広い意味では赤字にならず、
それでリピーターを獲得できれば、
すごく安上がりで効果的な販促なんです。
それともう1つ。
「やるからには徹底的に」です。
今回の提供メニューは、ホントにどの店も素晴らしかったです。
これで800円はすごいよねぇ、と感じる店ばかりでした。
ただ、お客さんが感じる価値は、メニューだけ、もっと言えば
皿の上の価値だけで決まるものではなく、内装から接客から、
全ての要素が絡んだ複合技の総合得点なんですね。
例えば、普段ならおしぼりを出していると思われるお店が省くとか、
ナイフフォークがなくて箸では食べにくいけど、
参加者が言いづらいとか、プラコップのワインとか
(これは仕方ないかも知れないけど)、
要は、お客さんに「800円だから仕方ない」と思わせたり、
がまんさせたりしたら「負け」ということです。
やるからには徹底して、
「え~~~!!!!これで800円で良いの~~~!!!
信じられない~~~!!!」と、どこまで思わせることができるか、
「満足ではなく感動の域まで目指す」ということです。
誤解のないように言っておきますが、
今回の神楽坂のイベントは、ホントに素晴らしかったです。
ケチをつけているのではありません。
ただ、これからも回を重ねると思うので(というか、
ぜひ重ねて欲しい!!)、重ねるたびに、もっともっと
素晴らしくなって欲しいし、他の地域にも広がると思うので、
あえて、挙げさせていただきました。
関係者の方々は、ご勘弁を。
さぁ、次の食べないと飲まナイトは、上野ですよ!
11月8日(火)・9日(水)です。
http://tabe-noma.com/ueno/ ←ネット予約もできるみたいですよ。
もちろん、私も参加します。
皆さんもぜひ!
飲食プロデューサー、中小企業診断士
河野 祐治
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