地方の飲食店は、情報に気をつけよう!
地方の飲食店が気をつけないといけないこと。
それは、本や業界誌・その他の情報やノウハウ等は、
基本的には東京を前提にしているということです。
前提にしているといっても意識的にしているわけではなく、
普段の活動が東京なので、無意識のうちにそうなっているのです。
例えば、コンセプトのターゲット論。
よく、「どこまで客層や利用動機、それに対する
ウリや商品をを絞り込めるか?」と言います。
確かにその通りです。
しかし、もっと正確に言うと、
「都会になればなるほど、つまり、人口が多くて店も多いほど」
という前提です。
逆に言うと、人口が少ない地域になればなるほど、
「どこまで客層や利用動機を広げられるか?」
となるのです。
もちろん中には、ド田舎の立地で、幅広く県外から集客する
商圏の広いお店もあります。
でも私が言っているのは、あくまでも一般的な飲食店の話です。
私自身が地方出身で、地方で仕事をしてきて、
今は東京メインで活動しているので、それがよく分かるんですよ。
そのお店ごとに、業種によって、業態によって、立地によって、
客層や利用動機によって、商売が成立するための
必要な市場(パイ)というのがあります。
つまり、「それ以上絞り込んだら、市場的に商売が成立しないでしょ」
というラインがあるのです。
そのラインのちょっと上のコンセプトが、繁盛するコンセプトです。
上すぎると、「単なる何の特徴もない、たくさんある飲食店の中の1つ」
になってしまいます。
ちょっと難しいというか、分かりにくいかも知れませんが、
繁盛店作りの第一歩は、
「店ごとに違うそのラインのちょっと上のコンセプト作り」
からなんです。
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