悪法も法なり
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「悪法も法なり」
ソクラテスが言ったとか言ってないとか諸説ありますが、【法律である以上は、たとえそれが悪法であったとしても、従わなければならない。守らなければならない】という意味です。
店数が増えていったときに、この考え方が重要になってきます。
店数が増えていったときに、おかしくなっていく理由はいくつかあるのですが、大きくは３つあります。
１つは財務の問題。
２つ目は営業の問題です。
営業の問題というのは、売上低迷・業態ミス・立地ミス…等々のこと。
そして３つ目が組織問題。
悪法も法なり問題です。
言いかえれば、統制機能の問題です。
店数が増えたクライアントに、私が注意していることです。
会議でみんなで決めた以上は、その内容や良し悪しに関係なく、とりあえず末端まで徹底して浸透させる、守らせる文化が大事です。
それを、会議の時には何も発言せずに、会議が終わった後に裏で、「あれは違うと思う」、「あんなのはやりたくない」なんてルール違反です。
ましてや、「私のお店ではこういう問題があるので、実は・・・・・というやり方でやっています」なんて最低です。
まずは、悪法も法なりをちゃんと守った上で、「こういう問題があるのですが、他店ではどうですか？」、「こういうふうにやり方を改善した方が良いと思うのですが、どうでしょうか？」と問題提起すべきです。
１００歩譲って、現場判断で急遽やり方を変えたとしても、「こういう問題があったので、・・・・・というやり方に変えました。どうでしょうか？」という、情報共有＆問題提起をしなければいけません。
実は・・・はダメです。
「だって、・・・・した方が絶対に良いし、お客様に取っても良いじゃないですか！」は個人店ならＯＫだけど、会社で各個人レベルの判断で勝手に動き回ったら、単なる烏合の衆になるだけです。
組織での仕事のあり方みたいな問題です。
「決められたことは、とりあえずちゃんと守る」
ということと、
「内容をもっと良くする」
というのは別問題です。
ごっちゃにしてはいけません。
飲食店コンサルタント、中小企業診断士
河野 祐治（かわの ゆうじ）
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